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長倉洋海先生の世界は遠い・・・

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僕はとても小心者だが、カメラを持つと人格が変わるらしい。
シャッターチャンス!みたいな構図を見つけるとつい反応してしまうのだ。
まずは「こんにちは!」と声をかけて一枚、うーん、表情が固い。
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いい表情が欲しい。

あっそうだ、長倉洋海先生の言葉に「スナップはできるだけ撮る時間を短く」というのがあった。
こちらの顔が見えないと、確かに撮られる方も安心できないね。
いい表情が欲しいなら、被写体とのコミュニケーションがまずは大事だよね。
スピードライトを付けている時間がない。内蔵ストロボでいいや。
長倉洋海先生の世界は遠い・・・_e0110461_21433270.jpg

長倉先生が撮ったブラジルの写真が見たくて、わざわざ日本から「アサヒカメラ」を送ってもらったことがある。
2005年1月号だった。
題は「Nordeste(ブラジル北東部の人々)」。
写真を見て衝撃が走った。

現地に溶け込んだ写真、写真に付けられたコメント(情報)が広げるイメージ。
創造的な構図と色、まさにノックアウトだ。
個人で撮るドキュメンタリー写真のお手本を見せてもらった。
長倉先生の写真は巻頭写真の最後の方だった。
「何故これがトップじゃないの!?」と思ったが、多分大人の編集事情だろう(笑

長倉先生の写真を見て、僕は始めて「個人で勝負できるドキュメンタリーがある」と分かった。

実は、移動遊園地との出会いは、更なる出会いも用意していた。
写真の神様というのは、本当にいるのかも知れない。

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by Pombo_Brasil | 2007-11-04 22:22 | スナップ・ブラジル
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