僕はありきたりの幸せな写真が好きだ。
長女と次女が通っている地元日系人会経営の私立学校。
バレエの授業料が学費に含まれている。男の子は柔道かサッカーだ。
長女と次女の学費だけで、ちょっとした仕事の月給になる。
授業料は実に高いが(涙)、学業だけでなく人格形成に重点を置いているため人気がある。
日系人以外の子供も多く、特にアラブ系(レバノン)の多さは目立つ。
年に何度かイベントが組まれ、学校に隣接している日系人会館の講堂で発表会が開かれる。
こういうチャンスは逃さない、カメラを持ち込んで営業だ(笑)。
良い写真が撮れて、写真を手渡す相手が笑顔で「ありがとう」と言ってくれる瞬間が最高にうれしい。
僕はやはり顔の見える営業というか、人とのふれあいが好きだ。
「どんな写真を撮れば、観る人(写真を受け取る人)が喜ぶだろうか・・・」
お金をいただく以上、最高の笑顔と感動を見たいと思う。「心」を大事にしたい。
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ちなみに、僕がこのような子供達の笑顔を見る時、笑顔の後ろに人の歴史が見える。
写真の子供達は日系の3世か4世だろう。
原生林を開拓したり、ブラジル横断鉄道の建設に従事した先輩方の子孫だ。
地球の裏側に来て、人生を開拓した先人達。
「草葉の陰」からその子孫を眺める時、満面の笑みを浮かべていることだろう。
今の一瞬は、永遠なる未来につながっていると信じる時、どんな努力も決して無駄にはならない。
愚かで怠惰な魂にムチ打って生きるのも悪くないと思う、そんな人生の瞬間がある。
PS:これから未来を作るお二人へ送ります。
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