選手達と冗談を飛ばしながらボールを廻していると、チーム関係者がやってきた
「やばい、おこられるか」と思って身構えた。
「おい、サッカー好きなのか」
「今度、市内のサッカー関係者が集まって“中年サッカー”の試合をやるんだがおまえもやるか」
「え?」
「おれ、体弱いから、サッカーフルタイムやったら一週間は死ぬよ」
Pomboは実は体が弱い。
20代以降、普通の仕事に就けたためしがない。
疲労がたまると、心臓が苦しくなって数日間は全く動けなくなる。
病院にも何度も行ったが「数値として出てこない”程度”だと判断が難しい」と言われた。
ニューヨーク時代は何度救急車のお世話になりかけたか分からない。
今の店の仕事は週4日、無茶苦茶きつい仕事だが休みが多いので抜いてすごす。
一生のうちで始めて自分の体調に合った仕事を見つけた。
だから好きな写真も撮れる。
家族もいるし、しばらくはこの生活スタイルがいいと思っている。
このブログをご覧の方の多くもなにかを抱えて生きていると思う。
写真とブログ、楽しもうね。
おっと脱線した。
私「あんたもやるのか」
おっちゃん「もちろんだよ」
「この太ったおっちゃんができるならオレもやろうかな」と思った。
すると、選手の1人が
「おいおい、このおっちゃんは昔ブラジルのセリエA(1部リーグ)を渡り歩いたプロ選手だったんだぜ」
「バスコ・ダ・ガマとかサントス(ペレのいたチーム)でもプレーしていたんだ」
「まじすか」
今じゃタダのおっさんじゃん(笑
彼はチームのメディカルスタッフ 兼 トレーナー
サッカーが好きでいつまでもこうしてサッカーに関わっていたいのだという。
とても親しみの持てる、つきあいやすいおっちゃん、いい笑顔をしてる。
若い選手達も彼には尊敬と親しみを持って接していた。
おいおい、いくら中年小太りとはいえ、元セリエAとゲームできるわけないじゃん(笑)。