サッカー少年の瞳

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「カフー!カフー!」

撮影する僕の背後からひときわ大きな声で黒人系の選手(サイドバック)を応援する声が聞こえた。
声の主が気になって後ろを振り向くと、1人のサッカー少年が目に入った。
プロクラブの少年チームの生徒だ。

プロクラブは、テストを通じて才能ある少年をいつも探している。
特に才能を認められた場合には、練習費が免除され、シューズやユニフォーム等も支給される。
もし、世界的な選手を発掘すれば、選手の生涯を通じて膨大な金額がクラブに入り込む。
才能発掘と育成はクラブ運営に欠かせないものだ。

少年の話だ。
印象的な瞳に惹き付けられ、親指を立てながら「写真いいか?」と聞く。
親指を立ててポーズを取る少年。
写真を撮り終えて、再び親指を立てながら笑顔を見せると、はにかみがちな笑顔が返ってきた。

強い瞳を持つ少年だ。
サッカー選手を目指すサッカー少年の中には、時折こういう瞳を持った子がいる。
強い意志を持ち、競争の中でもまれて身につけるたくましさ。
三浦選手(カズさん)が、このような環境に飛び込み、セリエAでレギュラーを張ったことに今更ながら驚く。
ブラジルへサッカー留学することさえが、パイオニアだった時代の話だ。

もし、ブラジルへ今、サッカー留学をしたいのなら、あえて地方を選ぶのも選択肢だ。
地方にも育成力のあるいいクラブがある。
その代わり、地方では周りに日本人はいない。地方ならば遊ぶ場所も少ないので逃げ場所はない。
僕が住んでいる地方には、2人の若い東洋人選手がいる(チームは別)。
そのうちの1人は高校時代にブラジルへ飛び込み、毎日サッカーに明け暮れたという。
彼らのうち、1人は州選手権の得点王を狙っている。もう1人は今年からプロ枠に入った。
才能に加えて、強い精神力がなければできない話だ。

ハングリーな精神は生い立ちだけが産むものではない、自分の心の中に埋もれているはずだ。
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by Pombo_Brasil | 2011-05-23 05:31 | サッカー・その他
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