<   2011年 05月 ( 18 )   > この月の画像一覧

Nossos sonhos ブラジルの夢

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遠征先の控え室、州都を遠く離れた地方の街のスタジアムはコンクリートの打ち放し。
地の果てとはこのことか。

シューズのひもを結ぶ指先から緊張感が伝わる。
夢見るのは、何万人もの観客を集めるスタジアム。
数千キロの彼方から、「ブラジルの夢」を追い求める若者達。

いくほどの魂をファインダーの中で追いかけてきただろうか。

「Nossos sonhos ブラジルの夢」(クラブ遠征を追いかけた1日)



祝!初YouTubeデビュー(笑)
1週間分のネタを出し切ったのでしばらく更新ないかも(汗)
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by Pombo_Brasil | 2011-05-31 14:21 | サッカー・プロ

フォトグラファーは演出家

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先日、あるフォトグラファーと話していて、「フォトグラファーって演出家だよね」という話になった。

数年前の話になるが、首都ブラジリアで、あるVIPを撮影することになった。
なんてこたない、NY在住時代の知人のコネ。英語が話せてそこそこの写真が撮れればOKの仕事だった。
ただし、前の日は、緊張感からほとんど寝付けなかった。
撮影開始場所は、ブラジリアで最高級のホテルのスイートルーム。
部屋付きのボーイによると、先週まで、クリントン国務長官が滞在していたという。

3日間の撮影が終わり、編集者が言った。
「たとえ相手が誰であろうと、写真家はその場において”写真のプロ”として指示を出さねばならない」
「もし、大統領が”こんな写真を撮りたい”と言っても、プロとしての意見を臆さずに伝えよ」
「君がこれから上を目指そうとするなら、決して忘れないで欲しい」

このブログ記事を書きながら、
エリザベス女王やジョン・レノンの写真を撮ったアニー・リーボヴィッツの写真をネットで探した。
言葉が出ない、俺なんて小僧どころか赤ん坊じゃん。

アニーの写真を評する人達の言葉がまた圧巻だった。
僕が写真を含めた表現の手段に求めていたものが、被写体の言葉としてそこにあった。

オノ・ヨーコ :
「彼女は“魂”を撮りたがっていた。それが伝わった」

キース・リチャーズ:
「彼女は、俺が見えないものを見ている」

ヒラリー・クリントン:
「彼女はアメリカの心を撮っている」

掲載写真は、昨年のブラジル選手権の州予選で優勝が決まった笛が鳴った後。
ベンチの写真を狙っていたのだが、構図に動きが欲しくて中央の選手に立ってもらった。
いかん、演出がみえみえだ。
まだまだだねぇ。
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by Pombo_Brasil | 2011-05-29 06:28 | 写真の話

題府基之氏

今日は知人の息子さん(写真家)を紹介したい。
題府基之さん(1985年カオス生まれ:本人説明)だ。

題府さんは、家族の写真を撮り続けた内容で数多くの賞を受賞、ニコンサロンでも個展を開催している。
今年2月にはニューヨークで共同展を開催した(下の写真)
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この個展の内容に関しては、ニューヨークタイムズからポストモダンドキュメンタリーで台頭する若手の1人として紹介されている(下の写真)。
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現在は、ロサンジェルスで招待作品展の最終日を迎えようとしている。
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ニューヨークとロサンジェルスの写真展に関しては、原宿での彼のグループ展に訪れたキュレーターが目を付けて、写真展開催を要請した。
もちろん、写真展の費用や渡航費等は全てギャラリー持ちだという。

僕個人は、この手のドキュメンタリーが好きなので(実はかなり先鋭的なのだ・笑)紹介しているのだが。
さて、日本のフォトグラファーや写真愛好家にはどのように映るだろうか?

ちなみに、海外の写真は細かいことをとことん追求する一方、伝わる写真なら細かいことは問わない。
矛盾しているように思えるかも知れないが、非常に面白い問いかけだとは思わないだろうか。

題府基之さんのホームページはこちら、ブログはこちらから(リンク添付)。

現代写真論
写真論
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by Pombo_Brasil | 2011-05-27 23:37 | その他

ザクロの花(多分)

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今年の初め頃に散歩中に撮った1枚。

子供達は木の上のほうにぶら下がっているザクロに夢中。
近くで棒を見つけてきて、ザクロをなんとかして採ろうと格闘。
パパィはザクロの花にいい感じの光が当たっていたので撮影に夢中。
ママィは、ザクロの味を想像して夢中(え?違う?)。

ま、お口直しにどうぞ。
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by Pombo_Brasil | 2011-05-26 17:39 | 動植物・ブラジル

川の流れのように

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いつの頃からだろうか、ブラジルに来てから音楽を聞かなくなった。
高校、大学時代、あれほどはまっていた洋楽もとんとご無沙汰。
たまに楽しむ洋楽は、アメリカドラマの「スーパーナチュラル」の中で聞くぐらい。

遠征先のチームを追って、日曜日の午後早くにクルマを飛ばす。
幹線道路から抜けて、州を縦断する抜け道に入り込む。

見事だ、何十キロも何もない光景が続く。

手探りで助手席のカバンを探り、カメラを出す。
フトントガラスにカメラを押し付けて、どこまでも続く道を撮った。
写真右に写り込んでいるのは何かの反射だろう、まあいいや。

さて、先は長いし、たまには音楽でも聞くとするか。
音楽プレーヤーに手を伸ばす、ボブマーレー、ボストン、AC/DC、スティング、ロキシーミュージック

うーん、気分じゃない。

冬のソナタ、夏のかおり、美しき日々のサントラ?  こりゃママィの趣味だ。

おっと、これこれ。

美空ひばり「川の流れのように」

これがブラジルの大地に合うのよ。
人生、晴れの日があれば、雨の日もあるさ。
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by Pombo_Brasil | 2011-05-25 11:35 | 風景・ブラジル

シャカラ(農園)で過ごす週末

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サッカーの撮影などがない週末、知人が管理する市郊外のシャカラ(農園)を訪れる。
訪問するのはきつい日差しが緩む午後の遅い時間、子供達を連れてクルマを飛ばす。

農園内にはたくさんの鶏が放し飼いにされ、子供達は農園内の池(写真のもの)で釣りを楽しみ、大人達はフットサルに興じる。
数ヘクタールはある農園だが、日本円にして数千万円程度。
ブラジルで成功した人達は、引退後をこうした農園で過ごすのが夢。もちろん僕もその1人だ。

さあ、今週もがんばろう!

PS:ちなみに、ブラジルではこういう話も出ています。
「(東日本大震災の)被災者をブラジルへ」(サンパウロ新聞)

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by Pombo_Brasil | 2011-05-24 06:56 | 風景・ブラジル

サッカー少年の瞳

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「カフー!カフー!」

撮影する僕の背後からひときわ大きな声で黒人系の選手(サイドバック)を応援する声が聞こえた。
声の主が気になって後ろを振り向くと、1人のサッカー少年が目に入った。
プロクラブの少年チームの生徒だ。

プロクラブは、テストを通じて才能ある少年をいつも探している。
特に才能を認められた場合には、練習費が免除され、シューズやユニフォーム等も支給される。
もし、世界的な選手を発掘すれば、選手の生涯を通じて膨大な金額がクラブに入り込む。
才能発掘と育成はクラブ運営に欠かせないものだ。

少年の話だ。
印象的な瞳に惹き付けられ、親指を立てながら「写真いいか?」と聞く。
親指を立ててポーズを取る少年。
写真を撮り終えて、再び親指を立てながら笑顔を見せると、はにかみがちな笑顔が返ってきた。

強い瞳を持つ少年だ。
サッカー選手を目指すサッカー少年の中には、時折こういう瞳を持った子がいる。
強い意志を持ち、競争の中でもまれて身につけるたくましさ。
三浦選手(カズさん)が、このような環境に飛び込み、セリエAでレギュラーを張ったことに今更ながら驚く。
ブラジルへサッカー留学することさえが、パイオニアだった時代の話だ。

もし、ブラジルへ今、サッカー留学をしたいのなら、あえて地方を選ぶのも選択肢だ。
地方にも育成力のあるいいクラブがある。
その代わり、地方では周りに日本人はいない。地方ならば遊ぶ場所も少ないので逃げ場所はない。
僕が住んでいる地方には、2人の若い東洋人選手がいる(チームは別)。
そのうちの1人は高校時代にブラジルへ飛び込み、毎日サッカーに明け暮れたという。
彼らのうち、1人は州選手権の得点王を狙っている。もう1人は今年からプロ枠に入った。
才能に加えて、強い精神力がなければできない話だ。

ハングリーな精神は生い立ちだけが産むものではない、自分の心の中に埋もれているはずだ。
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by Pombo_Brasil | 2011-05-23 05:31 | サッカー・その他

ブラジルサッカー

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選手からブック(写真集)の制作依頼を受けた。
写真を記念に残したいとの相談を受け、プリントを素材にしたブックなら長期間の保存に耐えること、家族や親戚に見せる楽しみなどを説明した。
DVDやデータを欲しがる選手も多いのだが、あえてブックやプリントを薦めた上で、ブックに使った写真はCDに焼いてあげるようにしている。
その後、彼が写っている写真を探すために、昨年の写真を整理していて1枚の写真が目に入ってきた。

ベンチで声を出す選手の目に惹かれて写した1枚。
5万人とも言われるブラジルのプロサッカー選手。
彼らは、まだ幼い頃からプロクラブの少年チームでテストをくぐり抜けてきた猛者達だ。
それでも、その中のほんのひと握りの選手だけが、プロとして相応の報酬と名声を勝ち取る。

その厳しい競争を勝ち抜こうとしている1人だ。

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ブラジルには600とも言われるプロサッカークラブがある。
全国リーグだけでも、1部(セリエA)から4部(セリエD)まであるほど。
全国リーグの出場枠は全リーグ合わせて100。全てのプロクラブが全国リーグに参加できるわけではない。
最下部の4部リーグに入るだけでも、各州ごとに開催されている州選手権で優勝しなければならないのだ。

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僕が住んでいるのは、ブラジル西部の地方州だが、それでも24のプロチームがある。
セリエAとBに分かれていて、セリエA(12クラブ)の優勝チームだけが毎年セリエDへの挑戦権を持つ。
ブラジル選手権セリエDの参加枠は40。そのうち4チームだけがセリエCに上がる。
セリエD(4部リーグ)といってもあなどるなかれ、サンパウロ州など強豪区の1部リーグに属しているチームが参戦してくるのだ。
サンパウロ州リーグは100のプロクラブが競い合う超激戦区、同州だけで、1部から4部までのプロリーグが存在する。
もちろん、1部リーグにはサンパウロFCやネイマール選手のサントスFC、コリンチャンスといった、FIFAクラブ選手権でもおなじみのチームが勢揃いだ。

ブラジル選手権、セリエDは7月に開催する。
サンパウロ1部リーグのチームがやってくることになった。
激戦区で闘うチームのスピリットに触れるチャンス、これは楽しみだ。

ブラジルの全国リーグに参加できるのは、ブラジル全土に散らばるプロクラブの6分の1。
地方に埋もれて終わるプロ選手がどれだけいるか、想像しただけでもブラジルサッカーの層みが分かる。

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by Pombo_Brasil | 2011-05-21 09:09 | サッカー・プロ

柔道一直線と今更の「Powershot G10」

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次女と長男が通っている柔道教室は、近所のジムに併設された場所にある。
8歳の次女は去年から、6歳の長男は今年から学び始めているのだが、公立学校に通う生徒に限り講習料は無料だ。
通常は日本円にして数千円の講習料が毎月必要なのだが、市の教育プロジェクトから支援金が出ている。
「希望」と名付けた教育プロジェクトの提案者は、子供達が通う柔道教室の先生のお父さん(市会議員)だ。
なので、選挙のシーズンになると「プロジェクトを続けるためにもお知り合いによろしく・・・」と協力要請が来る(笑)。

普段は強面の白人系ブラジル人の先生が、この時だけは、はにかみ笑顔になる。
韓流にすっかりはまっているママィによると、はにかみ笑顔がなかなかキュートなのだそうだ(ちょっと嫉妬)。
ならばと、鏡の前でヨン様分けとはにかみ笑顔を作ってみたが、どうにも似合わないので止めた。
まあ、こっちも「愛しているよ」なんて言いながら、道行く金髪ボンキュに目を奪われているのでお互い様なのだ。
(しかし、目を奪われる度におしりをつねあげられるのはどうにかならないものか)。

さて、30代の前半頃に見える柔道教室の先生だが、放つ雰囲気がちょっとそこらのブラジル人と違う。
武道を探求してきた人に共通する「凜とした」雰囲気がただよっているのだ。
上の写真を見ると、実にざっくばらんで自由なクラス光景に見えるが、先生が少し気合いを入れるだけで道場の雰囲気はがらりと変わる。
手綱のゆるめ方と締め方が実にうまい。
先生が出張等で教室に来られない時には、夕方の大人のクラスで学んでいるおじさん達が助っ人に来る。
しかし、おじさん達ではまるで駄目、自由奔放なブラジルの子供達をまとめるのは不可能だ。

それにしても、柔道教室の効果はすごい、以前はいじめられることもあった次女はこの1年ですっかり変わった。
今通っている公立校では、いじめっ子の男の子相手に足払いを食らわせてしまったこともある。
それ以来、いじめっ子が恐れて近寄ってこないという。
今年の初めには、年上の男の子達からいじめられていた長男を身を挺してかばった。

「お姉ちゃんが守ってやるから」。
いやはや、人間変わるものだね。

嘉納治五郎先生、ありがとう。
もちろん、弱い者いじめは絶対に駄目だといつも言い聞かせています。
「人に勝つより、自分に勝て」(嘉納治五郎)。好きな言葉です。

で、タイトルの今更のPowershot G10、日本から来ていた知人が持っているのを見て「売ってくれ」で交渉。
ちょっと動作がとろいですが、写りには大満足。ノイズが強いがあくまでサブ。
いざとなれば、ST−E2も外付けスピードライトも使えるし、キヤノンの色なのでソフトも含めて共用が楽。
キヤノンさん、ここまで図体がでかいなら、いっそのことレンジファインダー作ってくれないかな。
明るいレンズで28ミリ固定だと、最強のサブ&スナップカメラになるんだが。
写真のような教室風景を撮るには一眼レフだとどうも大げさ。相手を緊張させないコンデジは使いやすい。

ん、ライカM9とエルマリート28mm? ママィに殺されますがな。
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by Pombo_Brasil | 2011-05-20 05:09 | その他

嘉納治五郎先生に捧ぐ

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「人に勝つより、自分に勝て。」
「人生には何よりも「なに、くそ」という精神が必要だ。」
「精力善用」「自他共栄」
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by Pombo_Brasil | 2011-05-20 00:48 | その他