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話を聞くのが仕事

数日前の夜、日系人の知人から突然メールが入った。
体調を崩してベッドに倒れこんでいたのだが、「You've got Mail」(注1)の音に反応してしまった。
「明日の朝、議員事務所へ陳情に行くのでその様子を記録してほしい、時間ある?」
「朝の何時?」(ここからチャット状態だ・笑)
「朝8時に議員事務所で・・・・」
「・・・・・・・・(絶句)・・・・・・・・・分かりました」。

オレはガキの頃から朝が死ぬほど弱いんだよ!(号泣)。

陳情内容は、日系団体のイベント開催に関して日系議員の協力を受けたいというもの。
撮影後は、画像を何もいじらずにそのままDVDかCDにコピー、手渡しだ。
理想は写真のセレクトさえ必要ない状態、露出や構図は奇抜なものを狙わない。
コントラストや彩度、シャープネスは、こういった撮影内容のためにセットを用意してある。

いきなり話は飛ぶ。

日系議員はブラジル中を探しても数が減りつつあるが、日系社会の陳情を受け止めるパイプ役として欠かせない存在だ。
そして、日系の政治家の方々はとても真摯で仕事熱心な方が多い。あくまで僕の数少ない経験上の話だ。
さらに、「この人なら」というオーラがある。こんな政治家が日本にもいたらいいだろうな、そう思わせる雰囲気がある。
社会の上層が白人中心のブラジルで、日系ブラジル人はあらゆる分野でかなり頑張っていると思う。
僕の勝手な思い込みだが、社会的な理想や自分の信条に対して理念や倫理観といったものがコミュニティという大きさで存在する、それが社会で活躍する日系人の器を作り上げているのだと思う。
敗戦後の日本が亡くしたものだ。

それにしても、今回撮影した日系政治家の方は人の話を聞く(陳情を聞き入れる)ことが上手だった。
“政治家は人の話を聞くプロなのではないか”と思うほどだ。
そして、どのような意見に対してもその場では「できない」といわない。それは政治家の基本だろう。

この日、日系議員の話を聞く姿勢に感銘を受けながら日本の政権交代劇に思いが移った。
有権者の声に耳を傾ける。そして、約束は“できるだけ(笑)”守る。
簡単なことだが、一番大事なことなのではないだろうか。

写真に関わっていると、普段とても会えないような人々に会える。
そして、ファインダーを覗いていると、ファインダーの視点でしか見れない感じられないことがある。
写真が止められない所以なのだ。

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(注1)「You've got Mail」とはAOL(America Online)のメール機能で使用されているメール受信を知らせる音声機能。今でも使われているかどうかは分からない。メグ・ライアン(ボボちゃん大ファン!)が主演していた映画「You've got Mail」にも映画の主要なパーツとして利用されていた。


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by Pombo_Brasil | 2009-09-14 06:58 | その他

「セレブ」なお誕生日会

次女(小学2年生)のクラスメートのお誕生日会がありました。
私立校なので、当然のことながらご両親は(超)リッチな方々が多いです。
うちですか?授業料払うのが精一杯です。教育係数むちゃくちゃです。クルマも家もボロです(涙)。

クラスメートの家に「プールやフットサルコートがある!」なんてことは慣れてますが、さすがに今回の誕生日パーティーは引きました(汗)。
誕生日会があったのは、市街にある高級レストラン兼パーティー会場。もちろん貸切です。
僕たちはクラスメートのご両親と親しい間柄でもないので、子供だけを預けてあとで迎えにきます。
(基本的なマナーとして、ご両親と近い親族・友人以外は会場に滞在することを遠慮します。もちろん、会場には子供を責任持ってケアするスタッフは何人もいます)。

誕生日パーティーの会場の入り口。テーマは「アラジン(ディズニー)」です。入り口からしてハイソな雰囲気。
次女のクラスメートはアラブ系です。ブラジルはアラブ系の移民が多いことでも有名。
「アラジン」のテーマもなるほど、うなづけます。
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軒先をくぐると、そこは「アラジン」の世界!Bem Bindo!!(ようそこ!!)
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ケーキを置く場所です。ここに主役の子供が立ち、みんなでお祝いします。
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会場の中はまるで遊園地です。この他にも各種ゲームや空気式のドームなどが・・・写真の奥には超シックな「大人向け」の食事コーナーが用意してあります。
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学校の友達もたくさんいたので、長女と次女をまとめて預けてきましたが、それは楽しい一夜の夢(アラビアンナイト)だったそうです。
パーティーの途中ではアラジンにちなんだ寸劇やゲームなども盛りだくさん、おみやげも豪華の一言でした。

おっと忘れてた、〇〇君お誕生日おめでとう!
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by Pombo_Brasil | 2009-09-12 13:44 | その他

世界に出ようよ!なんて簡単に言えない。

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僕たち家族が住んでいる家は、人口80万の大都市の中心街にほど近い場所にある。
築30年以上の古い家だが、部屋数も多いし子供たちが自転車で走り回るぐらいの庭もある。
そして、この家には前オーナーの人生と想いがつまっている。

この家を買ったのは、日系一世のご夫婦との出会いから始まる。

我が家の前オーナーでもあるご主人の話だ。
日系企業(サンパウロ駐在)の人事部長としてブラジルに赴任してきたが、当時のブラジルは超インフレで不況真っ只中、会社はしばらくして日本へと撤退した。
「役員待遇で迎えるから日本へ帰って来い」
日本の本社は再三帰国をうながしたが、「僕は骨をうずめるつもりでブラジルに来た」「ブラジル人の首を切って自分だけのうのうと役員になれるか!」と帰国の要請を断り、ブラジルに住む決意をしたという。

ご主人はすでに40代。しかも、この時すでに奥さんのおなかの中には7番目の子供がいた。
しかも、ご主人は若い頃から体が弱く、寝たきりになったことさえある。
さて、この立場でどれだけの人が管理職の立場を捨てて途上国で一から人生を始められるだろうか?

前オーナー夫婦は退職金でクルマを買い、僕たちが今すんでいる街に引っ越してきた。
最初に始めた仕事は、朝市で仕事をする人たち向けに飲み物と食事を提供する小さな屋台。
Kombi(バン)に食器や食材、コンロなどを積み、野菜の朝市(青空市)が始まる朝5時から店を開けた。
当時小学生だった長男や長女は冬の凍える中、冷水でコップを洗い、家族を支えた。
仕事が終われば学校に通い、学校から帰れば仕込みの手伝いをした。
「パパィ、コップを洗う水は冷たかったけど本当にいい思い出だよ」、子供たちは笑ってあの頃を振り返るという。

それから25年近くの月日が過ぎた。

彼の子供たちは、脳外科医、弁護士など社会の中ですばらしい成功を収めている。
ある息子さんなどは、日本企業のトップからのたっての頼みで入社、ブラジル進出に欠かせない人材として活躍している。

ある日、そのご主人に「新しい家を建てるので、できればあなたにこの家を買って欲しい」といわれた。
25年近く、夫婦と子供7人の家族が一緒になって住み、人生を刻んできた家だ。
値切ることなく二つ返事した。苦労と運勢が染み込んだ家を値切ることは本心が許さなかった。

世界には多くの日本人が生きる場所を求めて根付いている。
その日本人達の多くは、日本人としてのアイデンティティをしっかり持ち、子供たちも国際感覚豊かだ。
しかし今までの所、日本という国はこれらの日本人を日本人として、日本に必要な人材として認めていない節がある。
実にもったいないことだ。もったいない、なんて言葉を世界ではやらせようとしている割にはね。
フランスなどは、フランス国民というだけで、フランス国外(海外)では上流師弟が通うフランス政府運営の学校に無料で通うことができる。
その気になれば、優秀な子弟は義務教育から大学まで無料だ。

海外で活躍する有名人の物語はいくらでも日本で報道されている。
海外で活躍する!でも、全て自己責任でね!?

それじゃ、世界に出ようよ!なんて簡単に若い人達に言えないと思うんだよ。おぢさんは!
ちなみに、世界に出るというもう一つの解は、その国で生きて生活しその国を愛することだよ。そこから自分のルーツと未来も見えるんだ。
せめて、開拓精神を受け継ぐ2世をサポートする体制ぐらいは作ろうよ。長い目で見れば安い投資だと思うよ。

ね、鳩山さん(笑
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by Pombo_Brasil | 2009-09-04 12:35 | スナップ・ブラジル

撮影メモ セリエB

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何ヶ月ぶりか忘れたほどのサッカー撮影(爆
この1年ほど気力もなにも出ない抜け殻状態だったのだが、最近になってやっと撮影欲が復活したw

それでも、無茶をする年と環境ではないので(家族を支えることが一番)、セリエBのシーズン開始にあわせて後半の45分だけ撮影。
初代1Dと40Dをとっかえひっかえしながら遊んでみた。

今回は撮影メモ程度、あと2、3回も通えば闘志と勘も戻ってくるだろうw
セリエB、久々にいい写真が撮れそうな予感してます、お楽しみに。

マイペース、マイペース(レタッチ超適当、許せ)
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by Pombo_Brasil | 2009-09-04 01:18 | サッカー・プロ

ワンゴール セリエB

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プロとしてのワンゴール。にきび顔の若者が仲間たちの祝福を受ける。

セリエBの撮影を開始した。全国リーグならいざしらず、地方リーグのセリエBはいわばプロ登竜門のようなもの。
まだあどけない顔立ちの選手も多い。研ぎ澄まされたようなプロの匂いは少ないが、感情をストレートに出す世界が一つの魅力だと感じた。

日が沈む中での撮影、フィールドには観客席と天井の隙間からこぼれるほんの小さなスペースだけに日が当たっている。
ゴールを決めた後、何故か、彼らはほんの限られたスポットライトの中でゴールの喜びを爆発させた。

サッカーは神様が人類に与えたスポーツ、貧富の差も肌の色もフィールドの中では意味を持たない。
必要なものはボール一個。誰だか知らないが、うまく言ったものだ。
そして、ファインダーを覗きながら、「写真の神様もいるよな」と思った。
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by Pombo_Brasil | 2009-09-01 15:03 | サッカー・プロ