<   2007年 05月 ( 31 )   > この月の画像一覧

歓喜の歌

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「点が入ったらいい絡みが撮れそうだ」。撮影ポジションを変えた賭けは当たった。
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最高の一枚が撮れるとしたらピッチの中ではない、そんな気がしていた。
とにかく、今日は気持ちの入った一枚を撮る決意をしていた。

ロスタイム、黒のチームが、相手ディフェンスのちょっとした隙を突いた。
波状攻撃をかけてこぼれ玉を押し込んだ。
「入った!」

ピッチの選手達が監督・コーチ・控えの選手達に向かって走ってくる。
僕のポジションはまたとない、最高の位置だ。

ほんの数秒にすぎない最高の歓喜の時間を切り取った。
家に帰ってモニターを見た。

「うーん、次点ってとこかな」

最低、あと一年はこのリーグを追わないと駄目だな。
結局、まだまだコミュニケーションが足りないんだ。

彼らの中に入りきれていない。
それが空気の差なんだ。そうか、そうなんだ。
僕の写真に足りないものがやっと分かった。

もっと人を好きにならなくちゃ
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by Pombo_Brasil | 2007-05-31 15:10 | サッカー・プロ

EOS 20D のつぶやき

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オイラ、Pombo_Brasilさんの所のEOS 20D、通称「ヴィンチデー(ポルトガル語)」だよ。
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オイラの前の主人は全然写真を撮らない人だったんだ。
銀座の中古屋で次の主人を待ってるとさ、オヤジが来てその場でもらってくれたんだ。
銀座キャノンのサービスセンターで総撮影枚数300枚と聞いて目を丸くしてたよ。

でさ、
地球の裏側にまで連れてこられて、何を撮らされるかと思ったら、プロサッカーだよ。
ブラジルのプロサッカーだよ!芸術なんだよ!!
そんな話聞いてないよ!
凄い数撮るんだよ、バシャバシャバシャバシャバシャ・・・・・・。

オイラ、嬉しくて、嬉しくてさ、だって秒5コマ、クロスAFは伊達じゃないんだ!
親指AFのAIサーボにISO3200、マニュアル露出、性能の限界までオヤジは使うんだぜ。
開発のオッチャン達見てる?オイラがんばってるよ!

オイラさ、普及機だから、AFだってライムラグだって「それなり」なんだよ。
それに、相棒のEF35-350Lはちょっと開放値が暗いからね、ピントが来ない場合も多いんだ。

ところがさ、うちのオヤジはちょっと変わってんだ。

「ピンずれがどうした!要は伝わりゃいいんだろ!」
「シャッタースピードが足りない?数打ってりゃ、一枚ぐらいアートなのがあるぜ」
「タイムラグぅ?けっ!へたれの言い訳だぜ」
「写真は感動だぜ、機材がどうのこうのバカじゃねえのか」
なんて悪態を、いつもぶつぶつ、つぶやきながら写真撮ってんだ。

でもね、でもね、
オイラは分かってんだ。オヤジ、本当は兄貴分の1DmarkⅡを買うためにへそくり始めたんだ。
最近、オイラ、ガキのバレエとか、わけわかんないパーティーの写真とか撮るんだ。
オヤジ、バイトの稼ぎを機材代にへそくってんだぜ。「家族に迷惑かけられない」って。
あんまりけなげなんで泣けてくるよ。

そうそう、オイラのじいちゃん、最近仕事にカムバックしたんだぜ。
EOS D2000、通称「ドイスミウ(ポル語)」。
じいちゃん年だからさ、働くのは晴れてる日の数時間だけさ。
オヤジさ、じいちゃんの「渋さ」に惹かれてんだ。

さてと、「アニキ」が来るまでオヤジの為にがんばろうかな!

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by Pombo_Brasil | 2007-05-30 23:06 | サッカー・プロ

オイラ、警察犬さ。

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小説家「馳星周」さんのブログ、「ワルテルと小説家」ものすごく面白いです。
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オイラは、泣く子も黙る軍警察「特殊部隊」の御用犬なんだ、エッヘン。

オイラがいつも一緒にいる、特殊部隊の兄ちゃん達。
笑顔のステキな兄ちゃん達だけど、彼らは心のスイッチを持っているんだ。
兄ちゃん達を怒らすと、この世で一番怖いんだよ。
オイラにもすごく厳しいけれど、根はやさしい兄ちゃん達なんだ。
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今日はさ、サッカー場の警備なんて緩い仕事だから、みんなお気楽モードだよ。

でもね、麻薬密売組織や密輸業者のアジトへの突入になると、兄ちゃん達にお呼びがかかるんだ。
この街は「南米の三角地帯」に近いからね。麻薬の摘発は日常茶飯事さ。
特殊部隊の通常装備はブローニングと自動小銃、実戦が前提なんだぜ。
命張ってる兄ちゃん達と一緒に働けるのはオイラの最高の誇りさ。

「悪い子はおしおきだ!」
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あれ?なんか緩い雰囲気を漂わせたカメラマンが寄ってきたよ。
あああ、オイラの境界線を越えちゃったよ・・・・。

「噛み付こうかな!」

よかったね、カメラマンの兄ちゃん。ぶっとい鎖があってさ。
軍警察の兄ちゃんに「噛んじゃだめだ!」って引っ張られちゃったよ。

あはは、軍警の兄ちゃんに注意されてやんの。
そんなへっぴり腰でいい写真撮れるのかねぇ。今日の試合すごいよ。
黒のユニフォームのチームさ、サポーターが過激なんだよ。
だから、このチームの試合にはいつも特殊部隊とオイラが呼ばれるのさ。

え?オイラの写真、「ブログ」って奴に載せるの?
書いといてよ、「恋人募集中だってさ」。
あ、兄ちゃん達には内緒だよ。オイラ、「仕事に生きてる」ってことになってるからさ。

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by Pombo_Brasil | 2007-05-30 05:45 | スナップ・ブラジル

HEAT

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試合前半途中、エンドラインからサイドラインへと撮影ポジションを変えた。
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確固とした理由はない。
研ぎ澄ました心と観察眼が「試合の流れはここにある」と教える。

ブラジルは冬だ。
今日の試合は、曇り空ということもあって体感温度は低い。
セーターを着込んだ“選手兼監督”から「熱気(HEAT)」を感じた。

フィールドの選手達に向けて、熱い指示を出す監督から「オーラ」が出ていた。

「おまえにこの『熱(HEAT)』が写せるか・・・」
ファインダーの中に、写真の女神からの挑戦状が届いた。

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プロのスポーツ写真家のペン吉さんのアドバイスがあってから、シャッタースピードによる表現をいつも気にするようになりました。
それ以外にも、恐れ多いような方々にブログを見ていただいているようで恐縮です。
よい緊張感になっておりますので、これからもよろしくお願いします。

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by Pombo_Brasil | 2007-05-29 15:23 | サッカー・プロ

温度差との闘い

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プロスポーツ選手達と対峙する時、温度差を埋めることができない写真家は2流だ。
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僕が撮影しているのは、ブラジル中西部の田舎サッカーだ。
それでも、年に何度か全身全霊をかけた「真剣勝負」を挑まれる試合がある。
昨日の試合がまさにそれだった。

僕は、いつもエンドラインから一メートルと離れていない場所で、両膝をついて撮影している。
この姿勢が一番、画面に迫力が出るし、とっさの左右の動きにも対応できるからだ。

選手達がぶつかる音、うめき声、怒り、喜び、選手達が吐き出す闘志と感情のすべてが臨場感を持って伝わってくる。
試合開始後まもなく、自分の温度がまったく「この」試合に合っていないことに気づいた。

「プロの気迫に臆した」のだ。
この温度差を埋めない限り、写真の女神は絶対に微笑まない。

「バカヤロー!」
「真剣勝負の場に、緩い気持ちでカメラ構えるな!」

自分の甘さに吐き気がした。
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こんな時に思い出すのは、トイレを借りようと夜のサウスブロンクス(NY)で入った一軒の「BAR」だ。
そこは少年ギャング団のアジトだった。
黒人の少年に、「お前、私服(警官)か?」と聞かれた時の闇夜に浮かんだ目は今でも忘れない。
店から出てきた時、クルマで待つ友人が震えていた。
「こんな恐ろしい雰囲気を感じた場所は始めてだ・・・早く行こう」。

このときに学んだ、
「緊張感のない魂が呼ぶのは、漂流する魂のかけらだけだ」。

サッカーフィールドはプロの「真剣勝負」の場だ。
俺はなにをしていたんだ!
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僕がひいきにしている黒のユニフォームのチーム。
資金力は最低ランク、練習場を借りるお金もないため、合同練習は週に2回だけだ。
控えの選手層など笑うほどだ。高校生のような幼い顔をした選手さえ混じっている。
金がないため、監督は選手兼任の時もある。
その代わり、サッカー(人生そのものだ)に対する「スピリット」はこのチームに並ぶものがない。
サポーターもまさにクレージーだ。

そのスピリットは「ブラジルサッカーの強さ」の源流そのもの。
日本のサッカー関係者も是非ふれてほしい。
気迫で埋まるサッカーの実力差がどれほどのものか、僕は目にしてきた。

そして、このチームは相手チームのスピリットまでも引き出してしまう。

気が付いたら、僕は血眼になって選手達を追いかけはじめていた。
ただし、心は冷めている。写真の女神に心の行き場は任せてある。

EOS 20Dのタイムラグが、この試合ほど恨めしいと思ったことはない。
僕の要求に答えるカメラ・機材が心の底から欲しいと感じた。
こんな気持ちは初めてだ。
全身全霊をかけた勝負に答える道具が欲しい、魂が叫ぶんだ!
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by Pombo_Brasil | 2007-05-29 13:57 | サッカー・プロ

幸せの瞬間を切り取る

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僕はありきたりの幸せな写真が好きだ。
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長女と次女が通っている地元日系人会経営の私立学校。
バレエの授業料が学費に含まれている。男の子は柔道かサッカーだ。
長女と次女の学費だけで、ちょっとした仕事の月給になる。

授業料は実に高いが(涙)、学業だけでなく人格形成に重点を置いているため人気がある。
日系人以外の子供も多く、特にアラブ系(レバノン)の多さは目立つ。

年に何度かイベントが組まれ、学校に隣接している日系人会館の講堂で発表会が開かれる。
こういうチャンスは逃さない、カメラを持ち込んで営業だ(笑)。

良い写真が撮れて、写真を手渡す相手が笑顔で「ありがとう」と言ってくれる瞬間が最高にうれしい。
僕はやはり顔の見える営業というか、人とのふれあいが好きだ。

「どんな写真を撮れば、観る人(写真を受け取る人)が喜ぶだろうか・・・」

お金をいただく以上、最高の笑顔と感動を見たいと思う。「心」を大事にしたい。

・・・・・・・・

ちなみに、僕がこのような子供達の笑顔を見る時、笑顔の後ろに人の歴史が見える。
写真の子供達は日系の3世か4世だろう。
原生林を開拓したり、ブラジル横断鉄道の建設に従事した先輩方の子孫だ。
地球の裏側に来て、人生を開拓した先人達。
「草葉の陰」からその子孫を眺める時、満面の笑みを浮かべていることだろう。

今の一瞬は、永遠なる未来につながっていると信じる時、どんな努力も決して無駄にはならない。
愚かで怠惰な魂にムチ打って生きるのも悪くないと思う、そんな人生の瞬間がある。

PS:これから未来を作るお二人へ送ります。

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by Pombo_Brasil | 2007-05-28 02:08 | スナップ・ブラジル

素顔の選手達

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ある選手に頼まれた作品集の上がりを見せていると、ほかの選手達が寄ってきた。
みんな20代の前半だ。
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素顔の選手達は実にあどけない、フィールドで見せるプロの顔とは違う。
あまりに純粋なその素顔と態度に、ますます彼らに惹きつけられる自分を発見する。

今の日本でどれだけの若者が、これだけの純粋な顔とプロとしての顔を使いわけられるだろうか。
もちろん、この言葉は若い頃の僕にも向けている。なんとぬるま湯の中で生きていたか。

作品を頼んでいた選手が、僕のノーパソを見て一言、「それいいな、どこの製品だ」。
「ThinkPadのモバイル用(B5)だよ」。
「ThinkPadは始めて見たよ、俺のはHPのノーパソだよ」。
「使わなくなったら売ってくれよ。格好いいなぁ」。

ThinkPadはブラジルでは恐ろしく高い。よほどの稼ぎでもないと買えない。

ついでに、Stage6で落としたPoliceの「ロクサーヌ」(2007グラミー賞版)を見せる。
練習が終わって静まり帰った駐車場にポリスの音楽が静かに響く。

「格好いいなぁ、こいつら誰だ?」
「ポリスだよ!知らないのか?」

「あ、俺知ってるよ、スティング好きだし」

しばし、音楽と映画談義にふけった。
一番話しが沸いたのは映画の「ワイルドスピード」、改造車で街中を走り回る話だ。
みんなクルマが大好きだ。
いいクルマを手に入れて、改造して、横にかわい子ちゃんを乗っけるのが夢。
若者の夢は世界共通だ(笑)。

映画「ワイルドスピード」は、スポーツ・スナップ写真をどう撮るかの研究に持って来い。
クルマとスピード、スポーツ写真、アドレナリンが沸いてくるものは、なんでも大好きだ。

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by Pombo_Brasil | 2007-05-26 00:39 | サッカー・その他

たたずまい。

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サッカーの練習場は大抵の場合、街外れにある。
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比較的近場にあるプロクラブは、セリエAとBを合わせて4チームぐらいだ。
どのチームの練習場も、市の中心街にある我が家からは、クルマで飛ばして半時間ぐらい。
速度感知器のある場所は頭に入っているので、郊外に出れば120-140キロぐらいで飛ばす。

クルマは9年落ちのフォードだが、クルマは足代わりなので内装も外装もぼろぼろだ。
塗装がはげた場所は自分で塗ってあるし、ぶつけた場所は自分でたたき出してある。
日本の方が見たらびっくりすると思う(笑)。
その代わり、エンジンと足回りだけは定期的にメンテナンスしてある。

いつもお世話になっている日系人のメカニック。
足回りとエンジンのことにはうるさい。
特に足回りで修理代をケチると説教を食らう(笑)。
「命がかかっているからね」と言う。

長女と次女を学校に迎えに行くために練習場を後にしようとした時、
ゴールキーパのたたずまいにインスピレーションが沸いた。
背景の光と新興住宅街の雰囲気が、何故かこの情景に合っているような気がした。

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by Pombo_Brasil | 2007-05-24 16:52 | サッカー・その他

グラウンド整備

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グラウンド整備をしている若者がいた。
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プロサッカーに限らず、サッカーには多くの人が関わっている。
人それぞれに人生があり、サッカーと関わる瞬間がある。

グラウンド整備をしている若者は、僕のファインダーの中で実に映えた。
働く人の姿が美しいのはなぜだろう。

被写体に感動する心、感謝する心。

「心が写真になる」と気づいたのはつい最近のことだ。

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by Pombo_Brasil | 2007-05-23 18:23 | サッカー・その他

シュート!

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写真の納品がてら、練習場の写真を撮って歩く。
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練習さえ終わってしまえば、そこはブラジル、楽しく明るくがモットーだ。
フィールドの片隅で、控えの選手達がゴールキーパーと一緒にシュート練習をしていた。

選手の1人が呼び止める。
「おい、カメラマン。あんたも蹴ってみるか!?」

蹴ってみるか?といわれて引き下がったのでは、オトコの沽券にかかわる。
丸大ハム的な教育を長男(2才)に施している手前、売られた喧嘩は買う主義だ。
サッカーは中学以来だが、インサイドキックぐらいは覚えている。
にやにやしながら眺める選手達を横目に思いっきり足を振りぬいた。

自分でも驚くほどよく飛んだボールは、思いっきりポスト上に抜けた。
選手達と一緒に思いっきり笑い転げた。

なんだか、気持ちよかった。

「地元の社会人チームにでも入ろうかな・・・」

サッカーを撮るだけではなく、やってみたいと思い始めた。
次の日、足の筋が少し痛んだが、なぜかうれしかった。

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by Pombo_Brasil | 2007-05-22 16:39 | スナップ・ブラジル