カテゴリ:サッカー・プロ( 226 )

サッカーの神様

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サッカーを撮影していると、時々「神がかった」としか形容できない試合を撮影することがある。
この日の試合もそうだった。

「引き分け」以上がどうしても必要な試合、後半40分の時点で0−2の2点ビハインド。
試合は終始押しているし、シュートも打っているのだが、全てバーに阻まれる。

ところが、後半41分に1点を返し、その後はキーパーまでもが前線に出て猛攻。
そして、延長6分の最後の攻撃(クリアと共に笛)でPKを獲得。
そのPKが決まり、試合終了の笛の音と共に選手達が崩れ落ちる。

決してあきらめない、折れない心

「ああ、選手達はサッカーの神様を感動させたんだな」

何故か、ファインダーを覗きながらそんな思いが沸いてきた。

写真を通して人生にドラマと感動を、そんなことを考えながら帰り道に就いた。
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by Pombo_Brasil | 2012-05-18 11:02 | サッカー・プロ

レギュレーション

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今年からサッカー協会の報道レギュレーションがかなり厳しくなり、撮影位置もほぼ固定されることになった。
各試合の48時間前に撮影許可の申請が必要だし、ビブス着用など全国リーグのレギュレーションに近い。
ま、今年からテレビの生中継が入ることになったので、色々と厳しくせざる負えないのだろう。

試合中の撮影位置はコーナーに近い一角のみ。
この位置からの撮影は、技術も大して求められないし、楽といえば楽。
センタリングやコーナーからのゴール前を抑えるのも比較的簡単だし、
(相対的に視線を動かす量が少なくなるから当然だよね)
サイドを駆け上がる選手も絵になる。

ただし、個人的にはゴールネット近くからの撮影が好きだ。
ゴール前でのチャンスを抑える難易度は上がるが、うまく行けば迫力が違う。

レギュレーション1つとっても、豊かになるブラジルを実感するこの頃です。
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by Pombo_Brasil | 2012-02-22 05:48 | サッカー・プロ

Esperança

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日本の知人の大切な”家族”が深刻な病気になったと聞いた。
今はとにかく「がんばれ!」とエールを届ける他はない。

がんばれ、ワルテル!
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by Pombo_Brasil | 2012-02-20 21:42 | サッカー・プロ

闘う者

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by Pombo_Brasil | 2011-09-14 12:30 | サッカー・プロ

共有

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by Pombo_Brasil | 2011-08-02 00:47 | サッカー・プロ

転換点

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半年間、リザーブ(控え選手)に甘んじてきた選手(FW)。
ブラジル選手権でサンパウロ州1部リーグのクラブをホームに迎え、ここ一番の試合で先発の機会を得た。
試合相手は、普段からサントスやコリンチャンスといった強豪とサンパウロ州選手権を戦っているクラブだ。

サンパウロのクラブに所属する選手1人の給料が、地方クラブの丸々1チーム分の給料に相当。
それほどの差が、サンパウロ州1部リーグのクラブと地方のクラブにはある。

ところが、長らく控えとして辛酸をなめてきた選手が、前半と後半を合わせて2得点の大活躍。
2点目を決めた後、感情が爆発した。

夜のテレビニュースでは、「この試合は地方サッカーの転換点になる」とアナウンサーが語った。
チームと一緒に更なる上を目指して、選手にとっても転換点となる試合だった。
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by Pombo_Brasil | 2011-07-31 21:56 | サッカー・プロ

爺ちゃんパワー

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土曜日の大事な試合を控え(ブラジル選手権)、今日はゲーム形式の練習を撮影しながら勘を養っていた。
選手と同じで、フォトグラファーも試合に向けて技術・精神面などの準備がある。
選手のコンディションや精神状態なども実際に触れて確かめておきたい。
僕には、ぶっつけ本番で周りを唸らせるような写真を撮るスキルとセンスはない。

撮影をしながら、しばらくフィールド廻りをうろついて、
「よし、今日はこの辺にしておくか」」とフィールドから出ようとすると、

「おい、若造!今日はもう上がりか」と後ろから声がかかった。

「え、俺のこと?」と思いながら振り向くと、そこには地元ラジオの「パワフル爺ちゃん」2人組が。
地元ラジオでサッカーの実況をして50年という超ベテラン連中だ。
71歳と81歳の2人、ラジオ局は別だが旧知の間柄、未だに現役で一日中走り廻っている。
1964年から実況をしているというから・・え?、生まれてないじゃん、オレ。

「今日は何時から働いてるの?」
「朝9時からずっと走りまわってるよ、これからライブで選手達にインタビューをして、夕食後に録音がある」
「俺ら2人は酒もタバコもやらないからな、まだまだ現役だぜ」
「おまえなんてまだまだ若造だ!がはは」

いかん、「40過ぎると体力きついなー」なんて言ってる場合じゃない(汗)
みんな、40代なんてまだまだ若造なんだぜ!
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by Pombo_Brasil | 2011-07-29 09:47 | サッカー・プロ

試合前の祈り

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ブラジルサッカーの多くの控え室で見ることができる試合前の光景
選手達が円陣になって祈る「主の祈り」
控え室に割れんばかりの大音響で響く祈りの声。
その光景をファインダーから覗いていると、まるで時が止まり、詩の一編として聞こえてくることがある。
僕はこの時間がとても好きだ。
色々な宗派や背景を持つ選手達が、試合に向けて「勝利する」という目的のために一つになる時間。
ブラジルサッカーに関わりながら、この場に居合わすことができる幸運に感謝する。

もちろん、オフィシャルとて選手達が精神的に集中する場所に居合わせることは簡単なことではない。
精神集中の妨げになると、最初は控え室への入室さえ適わなかった。
時間をかけて、選手やコーチ達と人間関係を築き、作品を見せて信頼を勝ち取った。
被写体との信頼関係は、フォトグラファーの基本だと思う。

選手達は様々な背景を持っている。
カトリック(ブラジルは世界最大のカトリック大国)、プロテスタントはもちろんのこと、
プロテスタントの中でも聖書に忠実な姿勢で知られるエバンジェリカル(福音派)に属する選手も多い。
もちろん、無宗教に近い選手やコーチ陣、監督も。

こうした背景は、普段の付き合いや、食事の際の席取りにさえ関係してくる。

しかし、試合前の祈り、この時からチームが一つになり、
そして、祈りを超えて「サッカー」という競技が全ての宗派・宗教・人種や文化を取り込み、結びつけていく。
まるで、「サッカー」という一つの大きな何かがあるように。

先日の女子ワールドカップも、国や文化、国境、人種を越えて感動を共有する機会を与えてくれた。
なでしこJAPANや各国代表が奮戦し、感情を顕わにする姿に感動したのは、日本人や参加国だけではなかった。
サッカーだけでなく、様々なスポーツが与えてくれる感動。

まだ、アスリートの世界に関わる厳しさの入り口についたばかりだ。

追伸:ノルウェーのテロ事件の犠牲・被害者の皆様に心からの追悼の意を捧げます。
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by Pombo_Brasil | 2011-07-23 11:05 | サッカー・プロ

アウェイの洗礼とチアリーダー!?

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完全なアウェイの試合になると、フォトグラファーにもそれなりの覚悟が必要になる。
ブラジルの地方競技場は、観客とフィールドの間が非常に狭い。
そのため、撮影地点から2メートルも離れていない柵の後ろにアウェイ側の観客が陣取ることになる。

相手チームの撮影をしていると一体どうなるか、それこそありとあらゆる罵詈雑言が飛んでくる。
先日も、「こら、ジャポネーズ、なめとんのか! 」「シカトすんなボケ」「お前、○○されたいんか!(放送禁止用語)」
などと言われつつも、後ろを降り向いて「ハイ、チーズ!」などと笑顔で対応しながら撮影を続けていた。
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しかし、いくら温厚なボボちゃん(僕のことね)とて限度がある(すみません、ここから文体が変わります)。
ヒートアップする罵詈雑言に堪忍袋の尾が切れて、「なめとんのかコラ!」と中指を立ててしまった。

後が大変だ。飲みかけのビールを入れたコップや小石が飛んでくる。
(安全対策上、ブラジルのスタジアムでは缶製品をそのまま売ることはしません、投げたら危険)。
すたこらさっさと場所を移動してサイド側に移動しました、はい。
罵詈雑言程度で撮影に集中できないとは、修行が足りんな。

そんな超アウェイの撮影の中でこの日一番の収穫が・・・!
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ええびっくりしましたよ。
サッカーの応援でチアリーダーなんて始めて見ました。なんでこんな地方都市にチアリーダーが?
「ひょっとしてハーフタイムにショーか?」なんて思っていたら、すぐにいなくなってしまいました。
この日は猛暑だったので、仕方ないでしょう。読みが甘かった。

しかし、ブラジルのサッカーでチアリーダー、始めて見たかも。
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by Pombo_Brasil | 2011-07-22 03:06 | サッカー・プロ

上を目指して/サッカー選手の待遇

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ワールドカップ優勝を果たし、日本だけでなく世界を感動させたなでしこJAPAN。
日本サッカー協会から出る報奨金は一人350万円。
個人的にはもっと出してあげて欲しいと思うが、どうなのだろう。
努力して結果を出した人にもっと報いる社会になって欲しい。

ハングリーな精神は上を目指すために欠かせないものだが、清貧の美学を強調する論調もおかしい。
成功した者には次の仕事が待っていると思う。生き金にするかどうかはその人次第だ。

プロスポーツの世界は、とにかく底辺があまりにも広く、成功の実を掴むことができるのは少数。
だからこそのプロの世界なのだろうが、その実態は広くは知られていない。

写真のブルーのユニフォームを着た選手、今年の州選手権の得点王だった。通算22ゴールで歴代4位の成績。
得点王となったことで、ブラジル中のチームから注目が集まり、いきなりブラジルのセリエBのチームから声がかかった。

ブラジルのセリエB、移籍後に結果さえ出せば夢のセリエAはすぐそこだ。

ちなみに、彼が州選手権中に受け取っていた給料は日本円にして月に10万円程度。
ブラジルの地方でも、他に比較して決して多い給料ではない、少ないぐらいだ。
セリエBのチームからのオファーは月給25万円。今後、セリエAにあがれば、来年後半には月給100万円以上も夢ではない。
それでも、ブラジル代表クラスや、有名チームの主力級の選手とは収入の桁が違う。

ちなみに、地方のクラブだと最低給料(日本円にして3万円程度)しかもらっていない選手も多い。
我が家の電気代が月に1万円。ブラジルの物価は決して安いわけではない。

僕が知る、あるサッカー選手が昨年、真剣に引退を考えた。
戻ってきた理由はただひとつ。

「サッカーが好きだから」

どうか、スポーツ観戦としての女子サッカーを楽しむ観客が増えて、なでしこの花が咲き続けることができますように。
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by Pombo_Brasil | 2011-07-20 08:13 | サッカー・プロ