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絶滅危惧種のある風景

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僕は、写真には人の心に訴える強い力がある、と信じている。
1枚の美しい写真が人の心を打ち、時には人が歩む人生を変えることだってある。
「美」が持つ力の強さを、僕は「ナショナルジオグラフィック」から学んだ。

今日お見せするのは、「青コンゴウインコがある風景」。
ブラジルでは「アララ・アズル」と呼ばれる。
その、青く美しい姿を見ることができるのは、“生命の楽園”と言われる「世界遺産パンタナール保全地域」においても、実に限られた地域だ。
絶滅危惧種に指定されているにも関わらず、希少さも手伝って、今でも密猟が絶えないという。
ブラジルには、アララ・アズルを専門に保護繁殖している場所もある。
しかし、野生そのままのアララ・アズルに出会うのは、ブラジルに住んでいても簡単なことではない。

申し訳ないが、今日は、あえてアララ・アズルの姿をお見せしない。
この鳥の野生の姿を、生の目で見るのはそれほど簡単ではないのだ。
それを、知って欲しい。わがままな願いだ。
今の時代。絶滅危惧種だろうが、消え行く自然・世界遺産だろうが、簡単にテレビやインターネット、雑誌で見れる。
でも、それゆえに、本当に消え行くものの現実を感じないこともあると思う。

ガラパゴス諸島などは、世界遺産に指定されたが故に観光客が増えてしまった。
このままだと、完全に生態系が破壊されてしまうという。
世界遺産って一体なに?メディアは利用して終わりか!?

アララ・アズルの写真はそのうちに必ずお見せします。
でも、今日はわがままな1枚の写真だけで許してくださいね。

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ま、たまにはこういう話題もいいよな。


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by Pombo_Brasil | 2008-01-31 14:31
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