最近お世話になっている個人経営の修理工場。
ディーラーや大手工場と違って色々な融通が利く。
写真のクルマは、フォルクスワーゲン・タイプ1。通称「ビートル」。
ブラジルでは、その昔はこのクルマが道にあふれかえっていた。
修理に来ていたクルマだが、恐ろしくボロだ。
ボロだが、まだまだ現役。
ブラジルの中古車市場は日本では信じられないほどの世界。
これでも値段が付く。
98年式のシビックセダンが160万円といえば、信じられるだろうか。
ビートルといえば、熱狂的なファンが多い。
ブラジルにも、このクルマのファンは多く、綺麗にレストアしてあるものは値段もすごい。
え?ボロでも、日本に送ってレストアすればもうかるんじゃないかって?
実は、ブラジルのビートルはほとんどがアルコール燃料仕様車なんです。
ネットで調べれば分かることですが、ブラジルはその昔、石油危機の際にアルコール燃料を推進しました。
1980年代の一時期には、ブラジル中のほとんどのクルマがアルコール燃料で走っていたそうです。
ちなみに、ブラジルの街中を走ると、アルコールの匂いがします。
理由はガソリン燃料に含まれるアルコール燃料。
ブラジルでは、ガソリンスタンドで売っているガソリンに20%のアルコールが混ぜてあります。
日本に一時帰国した時など、数ヶ月ぶりにブラジルに着いてこの匂いをかぐと、
「あー、帰ってきた」、とほっとします。
走行距離2万キロ?いえいえ、すでに“2周”しているとか。
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