19才の執念

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ゴールキーパーの彼は若干19歳。
昨年後半、Sub-20(20才以下)の公式試合を撮影している際に出会いました。写真を買ってくれたりする関係もあって、仲良くしています。
この日は、アクシデントで正キーパが負傷、プロの公式戦で始めてのチャンスが廻ってきました。

反対側のゴールに陣取っていたので写真がないのですが、スーパーセーブを連発、
「どこかのチームから正キーパーの声がかかる日も遠くないな」と思わせる出来でした。
知っている選手が活躍する姿を見るのはうれしいものです。

ところが・・・後半開始早々、酷暑とプレッシャーが重なったのでしょうか、熱中症で倒れました。
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地方のプロサッカーでは、勝っているチームの選手が、シミュレーション(演技)で時間稼ぎをすることも少なくないので、両チームの選手が抗議と様子を見るために殺到。
チーム関係者が懸命に選手達を制します。
乱闘など、大騒ぎになって試合没収にでもなれば、騒ぎを起こした側に厳しいペナルティが課せられます。

えっ?そんなことあるのかって?ブラジル人は瞬間湯沸し機です。
特にサッカー選手のような熱い人たちと口論する時は、気をつけないとすぐに飛びかかってきます。
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驚いたのが、この選手、プロ根性、執念の塊です。
なんと起き上がってきて、ドクターを説得、この後10分ほど試合を続けました。
しかし、背後で様子を見ていたドクターから再びストップがかかり、救急隊員が強制的に選手をフィールドから連れ出そうとします。
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ドクターストップがかかったことで、気が抜けたのでしょう。フィールドから出た瞬間に座り込みました。
こんな状態でよくも試合を続けていたものです。
ドクターは右端でインタビューを受けている人です。
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この表情見えるでしょうか?憔悴しきっています。これでよくフィールドに立っていたものです。
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この後、すぐに病院へ向かいました。もし熱射病だと、最悪の場合は命に関わります。
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ブラジル中で5万人以上、とも言われるプロサッカー選手。
日の目を見るために、信じられないほどの薄給に耐えながら上を目指しています。

19才にして、このプロ意識と執念。

サブのキーパーなら、プロでも月給は2-3万円程度。その薄給さえ、チームの経済事情で何ヶ月も支払いが滞ることも。
しかし、サンパウロ1部リーグにまで昇ることができれば、そこは年収数千万円の世界。
この田舎からも多くの選手が成し遂げた世界、不可能ではない。

私が写真に執念を持ち続けられるのも、彼らに出会ったからです。

この場でもう1度言おう、あなたたちに出会えて本当に良かった。

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by Pombo_Brasil | 2007-04-13 01:48 | サッカー・プロ
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