階段の先にある光景

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スパイクの写真を写した後、そそくさと涼を求めるようにコンクリートの下にあるロッカールームへ向かった。
ミーティングを終えた後の選手達が後半に向けてそれぞれの時間をすごしていた。

地下通路の片隅に独り、座り込んで動こうともしない選手が目に入った。
そばにいたトレーナーに話を聞くと、試合前半にタックルを受けてひどいケガを負ったとのこと。復帰にすこし時間がかかるとも。

写真を買ってくれたことがある選手なので多少の付き合いはあるが、それでもこういう時に近くによって写真を撮るだけの間柄でもない。
被写体との距離はコミュニケーション次第で決まるけれど、それは相手の精神状態にもよる。

撮れない瞬間、距離を無視した写真、何故か僕の場合はそのような写真はうまくいった試しがない。
写真には、如実に人の心や生き様が写る、怖いと思う。

こういうシチュエーションで、被写体との距離(心を含む)を短時間で縮めるだけの器は、僕にはまだない。

ただし、彼は必ず立ち直ると信じた。だから僕は同情の思いで彼を見てはいなかった。
同情よりも、そこにいる人間の、そのままの姿を受け止めたいと思う。

人の強さを信じずに写真は撮れない。

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ケガをした選手の周りにただよう絶望感と自分へのはがゆさ、そんな重い空気を振り払うようにして外に出る。

そこはまったく別の世界だった。

どれだけの思いの上に、人に感動を与えるという行為がなりたっているのだろうか。

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by Pombo_Brasil | 2007-04-09 12:05 | サッカー・プロ
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