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忠犬ハチ公と防犯

確か先月だと思うが、ブラジルのテレビでリチャード・ギア主演の「忠犬ハチ公」をやっていた。
最後のシーンでうるうるしてしまったのは、仕方がないというものだ。あれは泣ける。

ブラジルにも犬好きが多いが、防犯の意味で飼われているケースも少なくない。
我が家に昨年来た「ハチ」もそうだ。雑種だが、プードルが混ざっているので頭がいい。

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自分の立ち位置を良く分かっているようで、我が家に関係のない人間が近づくと吠える。
加えて、子供達の良い遊び相手にもなっているようで、「この子が来てよかったねー」と本当に感謝している。
小型犬だが、防犯上、とても役に立つ。犬がいるだけで防犯効果が顕著に出てくるのだ。

昨年の話になるが、夜中に門戸のカギを壊されて庭の中に入られ、長女が買ったばかりの自転車が盗まれた。
奇跡的に、盗まれた瞬間に地元の警備員が通りかかり、泥棒は自転車を置いて逃げ去った。
我が家は市の中心街で治安がとても良いほうだ。それでも我が家の近所はみな防犯設備を常備した上で犬も飼っている。
高圧電線を壁の上に張り巡らしているのは我が家だけではなく、近所の家はほとんどがそうだ。
市郊外の治安の悪い地区になると、強盗が白昼堂々と出没、被害にあったことのない家のほうが珍しいということになる。
冗談ではなく、本当の話だ。

我が家も「ハチ」が来るまでは夜中に物音がすると、1脚を手にして家の外を伺ったりしたものだが、
犬が来てからは、安心して寝られるようになった。

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こうして書いているとブラジルは怖いところだと思うかも知れないが、要は安全感覚に対する「なれ」だ。
廻りの環境に対する緊張感を身につけること。こちらに住んでいれば自然と身につく。
しっかりと気を付けていれば怖い目にあうことも滅多にない。

街の中で、時折だが日本人観光客を目にすることがある。
日系人と日本人観光客、すぐに見分けはつく。あれだけ無防備な人達も滅多にいない(笑)。
それだけ、日本という国は治安で誇れる国だろう(最近はそうでもないようだ)。
緊張感など、生きる上で必要になれば身につければいいだけの話かも知れない。
by Pombo_Brasil | 2011-08-03 10:01 | スナップ・ブラジル
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