背負うものの重さ

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僕はサポーターを大事にする選手が好きだ。
もちろんプロスポーツなので、結果を出すことが欠かせない。
しかし、「背負うものの重さ」を大事にする選手と大事にしない選手では、いつか必ずサッカーや人生の結果が違ってくると思う。
これは、決してサッカーに限った話ではない。

ブラジルの選手は、レベルの違いによって様々なものを背負っている。
自らの成功に始まり、家族の生活、親族の生活、出身地の誇り、チームやファンの誇り、国の誇り、などだ。
この重みを知り、その重みを背負いながら闘う選手・チームは強い。

何年も前になるが、ブラジル遠征に来た、ある団体スポーツの日本代表の試合を撮影した。
対するはブラジル代表。

国会斉唱になり、ブラジル国歌が流れると、ブラジルの選手達は毅然とした態度で胸に手をやり、国家を歌い始めた。
ブラジルという国の代表として、その重みを背負っている緊張感がひしひしと伝わってきた。

次に日本国歌が流れた。
選手達の目は泳ぎ、緊張感なく、国歌さえ歌おうとしない選手が多かった。
日本人としてその場にいることが恥ずかしかった。

「こりゃ勝てないな」

試合はボロ負けもいいところ。実力差以上のなにかが存在することを強く感じた。
背負うものの重みを知らない選手が、どうして背負うものの重みを知り、自らを鼓舞する選手達に勝てる?

昨年の南アフリカ、サッカーW杯の日本代表初戦。
カメルーン戦を前に肩を組み、国歌を斉唱する日本代表を見て「なにかが起こる!」と直感した。
試合後、肩を組んで国歌斉唱することを提案したのが日系ブラジル人の闘莉王だと知り、なるほどと思った。

僕はただ、背負うものの重さと大切さを知って生きることを忘れないでいたいと思う、それだけだ。
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by Pombo_Brasil | 2011-05-11 07:40 | サッカー・プロ
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