樹がある街

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僕の子供達が通う私立の学校は、授業態度が厳しく進度も速いことで有名だ。
「先生が厳しくて怖い」。僕の次女や友人の次男が、最初は先生のことを怖がった。
いい学校だ(笑)。先生は、畏怖と尊敬の対象であるべきだ。

数年前、長女を幼稚園部に通わせようとした際に、授業の様子を見せてもらった。
今でも、幼稚園年長組の教室のドアを初めて開いた時の驚きを鮮明に覚えている。
子供達が、姿勢正しく静かに先生の話に聞き入っていた。
「しつけ」という言葉が生きている、そう思った。
もちろん、放課後や休み時間は子供達は思う存分に走り回っているw。

それだけでなく、自然保護や健康維持、スポーツ、麻薬対策の教育などにも力を入れる。
僕の長女は炭酸飲料やフライドポテトを食べたがらない。
「学校で炭酸飲料やファーストフードが良くないと学んだから」だという。
また、水や自然の大切さを学ぶために副読本を買って感想文を提出、自然保護についてインターネットで調べ物をしてノートに書き出す。長女は9歳だ。
さらには、警察署から専門家を呼んで麻薬の怖さや犯罪と闘う勇気を学ぶ。
数ヶ月に渡る警察官の出張講座が終了した後には、警察署の署長さんが学校を訪問して終了証を学生に手渡す。
僕の長女も、妻と一緒に終了式に参加した(僕は仕事で行けなかった)。
(信じられないかも知れないが、ブラジルでは小学生が麻薬に手を出すことがある、日本もいつそうなるか)。

僕達が住む場所は、南米のゴールデントライアングルに近い。毎日のように麻薬密売や殺人の記事が出る。
ブラジルの中でも非常に混沌とした街の一つだが、それでもこの街の中に佇む大きな樹のように、正しい心の上にしっかりと根を張って生きることはできる。

自然の写真を撮り出して僕達が住む街に新たな視線を得ることが出来た。

「樹がある街」

地の果てだが、根っこを張って生きていくには悪くないと思う。
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by Pombo_Brasil | 2009-07-26 15:51 | 風景・ブラジル
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