栄光からの転落

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ブラジルには五百以上のプロサッカーチームがある。
僕が住む地方州だけでも、セリエA・B(1部・2部)あわせて40近くのプロチームがひしめき合う。
プロサッカー選手の数だけでも数万人と言われるブラジル、その競争の激しさは言わずとも分かる。
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サンパウロ州のコリンチャンスにも似た黒白のユニフォームに身をまとった選手達。
ブラジルサッカーで最も歴史があるチームの一つ。
現在でこそ弱小チームだが、数十年前はサンパウロやリオデジャネイロの強豪達とわたりあってきたという。
資金のない中でチームへの強い想いを抱いて闘うその姿は、僕の撮影欲をかきたててきた。
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しかし、ここ数年は目立ったスポンサーも付かず、戦力はじり貧。今年は手の施しようがないチーム状態だった。
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この日、チームの州リーグ2部落ちが決まった。
今日勝てば、最後の望みがつなげるはずだった・・・・。
前半で2点先取、しかし後半にチームはじり貧となり、追いつかれ、逆転された。
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最後の笛がなり、選手たちは倒れこむ。
エースナンバーを付けた選手が倒れこんだまま起き上がらない。
サッカー選手としては年齢的にも終盤だろう。
この数年間、僕がサッカーを撮り始めた頃から同じチームで闘い続けてきた。
選手の移籍やレンタルが激しいブラジルの地方リーグでは、珍しいケースだと思う。
ボールボーイが心配そうに近寄り、放心した状態からゆっくりと起き上がる。
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彼の人生は、サッカーそして彼が愛するチームと共にあったのだろう。
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今年、彼のチームのシーズンはもう終わってしまった。
ブラジルの地方リーグの契約は厳しい、チームが負ければ即全員解雇が待っている。
チームの選手たちは、他のチームからの引き抜きでもない限り、来年のシーズンまで仕事を探し家族を支えて生きていかなくてはいけない。

サッカーは続く、そして彼らの人生も。
僕は、サッカーと彼らの「フィールド上の人生」を写し続けるつもりだ。
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追記:今回の写真は腕がなまっていることもあり、自分の満足度はかなり低いです。
ただ、どうしても2部落ちする彼らの写真を上げておきたかった。
ま、しばらくは緩い写真が続きますが、どうぞよろしくー。
それと、40Dもいいカメラですが、1D系と比べるとねぇ・・・キヤノンさん、APS-Cのセミプロ機だしてくれ。
そうじゃないとニコンに逝っちゃうぞ(爆
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by Pombo_Brasil | 2009-04-25 08:16 | サッカー・プロ
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